丘の上の歴史的建築でコーヒーブレイク

饒宗頤文化館は緑に囲まれた高台にあり、都会の喧騒から逃れるにはとっておきの場所。MTR美孚駅からもアクスス良しと、絶好な散歩スポットなのです〜。

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この施設は、香港政府が推奨する「歴史的建造物活性化プログラム」の第1期プロジェクトの一つ。
このプログラムでは、政府が保有する歴史的建造物を民間のNPOなどが主体となり、保全・活用・運営を行っています。以前このブログでも紹介した、美荷樓(Mei Ho House)もこのプログラムにより生まれ変わりました。

難いことはともかく、早速、散歩を始めましょう〜。

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今回の散歩はMTR美孚駅のB出口がスタート地点です。美孚新邨という、香港最大の住宅団地の中にある駅です。

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レトロな雰囲気のあるこの団地も見所満載ですが、ここはあとでゆっくり見学することにします。まずはこの団地街を抜け、幹線道路沿いをLai Chi Kok 方面に向かって歩きます。

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5分ほど歩いて、裏道に入ります。「饒宗頤文化館」行きのサインが至る所にあるので、迷うことはありません。森の中に入っていく階段を登ります。このような行き先の見えない道ってワクワクしませんか〜!どこかにワープしてしまいそうで〜。

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階段を上がると、街に風景から急に緑豊かな風景に変わります。そして、目の前に饒宗頤文化館があります。駅からものの7〜8分で到着です。ちなみに、目の前を走るこの大きな道はCastle Peak Roadといい、香港で一番長〜い道として知られています。深水埗から荃灣、屯門、元朗経て、粉嶺の方まで伸びています〜。

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左手に敷地内への入り口があります。掲示板で、現在、館内で行っている催し物のお知らせをチェック。香港の歴史や中国文化についての展示がメインのようです。嬉しいことに、すべて入場無料〜。

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饒宗頤文化館は3万2千平方メートルの敷地を有し、展示ギャラリーのほか、シアター、カフェ、中華レストラン、中国茶専門店、そしてホステルが独立した建物として点在しています。丘の中腹にある敷地なので、傾斜地を生かしたユニークな作りになっています。

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ここに見える、煉瓦造りの建物は主に展示室で、敷地の一番低い位置にあります。このエリアはLow Zone と呼ばれています。写真の奥の上部に見える白い建物が、Middle Zone にある施設。カフェ、中華レストラン、中国茶専門店、シアター、会議室などがあります。そして、この写真では見えませんが、さらに高い位置、 High Zone にホステルがあります。

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Low Zone にある建物は100年以上の歴史があり、展示ギャラリーとして活用される前には、清時代の関所、苦力(出稼ぎ労働者)の一時待機所、検疫所、刑務所、Lai Chi Kok 病院、精神障害者治療施設など実にバラエティーに富んだ過去を持ちます。病院になる以前は、なんか物騒な機能を持った建物だったのですね〜。

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実はこのエリアの周りには、埋立てが行われる前までは、海がすぐ近くに在ったのです。現在のような市街地ではなく、寂しいエリアだったので、人が寄り付かなそうな施設がここに設けられたのでした。ちなみに、中国から来た苦力はここでひと休憩し、その後アフリカまで運ばれたそうです、、、衝撃な過去。

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現在この施設は「饒宗頤文化館」と呼ばれていますが、「饒宗頤」はこの方の名前。
中国出身で香港を拠点に活躍された学者さんです。中国学、考古学、言語学、詩人、書道家、画家など多分野で才能を発揮され、「東洋のレオナルド・ダ・ヴィンチ」ともいわれていたそうです。今年の2月に永眠されました。

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高さの異なる3つのゾーンは屋外階段やスロープでつながっています。緑豊かな自然を感じながら回遊できる施設で、大変気持ちいい〜。もちろん、エレーベーターも完備していますので、階段がきつい方も問題なし!この敷地の特徴を生かしたユニークなデザインが評価され、2015年に日本のグッドデザインアワードを受賞しました〜。

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Middle Zone には、白壁の6棟の建物が並んでいます。
ここにも展示ギャラリーがあります。今回は、漢字と中国の伝統楽器についての展示を行っていました。饒宗頤さんにちなんだ、中国の人文科学系のテーマが中心のようです。

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このゾーンのオススメは、やはり中国茶専門店、樂茶軒。金鐘の香港公園内にあるお茶屋さんの別館です。店内には様々な種類の中国茶と可愛らしい茶器の販売をしています。お店の奥には、お茶をいただけるスペースもあります。この樂茶軒というお店、近々、セントラルにオープンする「大館」にも分店を出すそうです。

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その他には、中華レストランやカフェもあります。カフェはPacific Coffee。香港の大手チェーン店ですが、この緑あふれる高台で飲むコーヒーは格別!

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コーヒーブレイクの後は、敷地内で一番高い場所にある High Zone まで登ってみましょう〜。
このゾーンも白壁の2階建ての建物が数棟並んでいます。このゾーンにはホステルがあるだけなので、宿泊者以外は特に用事はないですが、眺めは最高〜。

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このホステルは「Heritage Lodge」という名で営業をしています。ウェブサイトを見ると、客室は中国アンティーク風のインテリアでまとめられており、とても可愛らしい〜。しかも1泊690ドルからと、香港にしてはお手頃価格!普通のホテルに飽きた方や、ちょっと変わった体験をお求めの方にはオススメです〜。

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饒宗頤文化館の敷地は、High Zone にもエントランスがあります。ですので、ホステルのゲストは下のゾーンを通り抜けることなく、ホステルに直にアクセスすることもできます。ホステルからはMTR美孚駅やTSTまでシャトルバスが出ていました。

今回の散歩も、High Zone にある出口から饒宗頤文化館を後にします。せっかくなので、ぐるっと遠回りをして、Mei Foo 方面に帰りましょう〜。大きな Butterfly Valley Roadという道路沿いを歩くだけなので、迷うことはありません。

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道路沿いに特に見るべきものはありませんが、5分ほど歩くと、Butterfly Valley Road Pet Garden という、ペットのための公園を発見〜。

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高架下のスペースを利用した公園です。後から調べたところ、7000平米もの広さがあり、九龍の中でも最大のペット専用公園だとか。

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公園内には、ペット用(主に犬用)の遊戯もあり、放し飼いの犬ちゃんたちが元気に遊んでいました。
動物好きには、たまらない場所〜!

犬ちゃんと遊んだ後は、MTR美孚駅の向かって歩きます。

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途中、綿が大量発生している一画に出くわします。ちょっと変わった垣植えのチョイス。一瞬、埃が溜まってるのかと思いました〜。

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MTR美孚駅に到着後は、せっかくなので香港最大の団地街、美孚新邨を散策しましょう。
今回初めて訪れましたが、住人により長年大切に住まわれてきたのが分かる、とても素敵な団地街でした〜。

詳しくは、この投稿で。