観塘(Kwun Tong)で家具屋巡り

九龍の東側にある観塘(クントン)というエリアで、家具屋さん巡りをしてきました。 
観塘は古くから工業地区として栄えた場所で、倉庫や町工場が入ったビルが所狭しと並んで街を形成しています。多くの産業が製造拠点を中国に移してしまった現代では、建物だけが残り、そこにカフェだったり、ショップ、ギャラリーなどの、小さいスタートアップビジネスが新しくテナントとして入り、ビルの再利用が行われていました。その過程で、かつての工業色の強いエリアから生活に重視した多面性のある街に変容を遂げているようでした。  

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九龍の東側にある観塘
倉庫跡地が生まれ変わって新しい街になると、よくニューヨークのソーホー地区などと比較されそうですが、全然、イメージは違います(笑)。ソーホーのような感度が高くて、スタイリッシュな人々が集まるような場所ではなく(完全に独自見解です 笑)、あくまでも普通の日常生活が行われる街。オシャレなカフェのすぐそばに茶餐廳(香港の大衆食堂)があったりと、新しさと下町らしさが混ざった、とても包容力のある香港らしい街だな〜と、感じました。 

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観塘の街並み。昔と今が交差する。 
 そんな観塘地区に、『昔の倉庫を利用して造られた家具屋さんができた』との情報をもらい、週末に見学してきました。お店の名前は、HOW (http://www.how-dept.com/)といい、家具屋さんというよりは、雑貨や書籍、アパレルまでも含め、ライフスタイル全般を扱う総合セレクトショップ。カフェも併設しています。名前のHowはお店のコンセプトである’How to live well’のHow。毎日の生活に、質の良い道具や家具をを取り入れることで、生活を豊かにするをモットーにするお店、と僕は独自に解釈しました(笑)。 
お店はもともと倉庫だったビルの3階部分、1フロア全部がお店になっています。年季の入ったシャッター式のエレベーターを降りてまず気づくのは、そのお店の広さ〜。香港とは思えないほどの余裕のあるスペースの使い方になっています。 

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シャッター式の大型エレベーター!自力で開け閉めします!

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お店のロゴ。オシャレ。

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店内はこのように広々〜。
 天井や窓枠などは、昔の倉庫ビルの名残を残しそのままの状態で再理由。床も光沢のあるコンクリート仕上げで、空間としては、とてもインダストリアルで荒々しい印象を受けます。しかし、それを背景に配置されてある家具や雑貨は、木材を中心としたもので、とても温かみのある品ばかり。そのコントラストが素敵でした。 

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使えば使うほど味が出そうな家具 
 取り扱う家具や雑貨は全て日本から輸入したもので、グラフやジャーナルスタンダードの家具などを扱っていました。チェスナットなどのこげ茶の木材を使用した家具は、デザインもちょっと年代物の家具のようなスタンダードさがあり、長年使っても飽きのこない素敵なものばかり。しかも、香港島の家具屋さんで見た北欧家具よりも、断然お求め安い価格設定でした。

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ちょうどクリスマスシーズンなので、季節感のある可愛らしいディスプレイ

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併設したカフェではお昼をいただきました。

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ポークチョップ138香港ドルでこの量!香港島ではありえないコスパの高さ! 

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外にはテラス席もあります。天気のいい日に来たら気持ちよさそう! 
贅沢な空間の使い方と程よいお客さんの数。なかなか香港では味わえない経験で、定期的に通いたくなるお店でした。 

せっかく観塘まで来たので、地下鉄の駅の周りを少し散策しました。途中、いくつもの家具屋さんの看板を見かけ、その中の数件に入ってみました。まずは、Alot (http://www.alot.com.hk/)という名前のお店。ここも倉庫ビル内にある家具屋さんで、日本やタイから輸入した木材を使用した家具を主に扱っています。 

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倉庫ビルの廊下はこんな感じで、飾り気ゼロ。

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しかし、店内には所狭しと素敵な家具が並ぶ。

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この洋ダンス、シンプルで色々なインテリアに合いそう!

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同じラインの靴入れも素敵!
木目が美しい、シンプルなキャビネットなど、IKEAにはない質の良さと工芸の技術で、とても気に入りました。靴入れもすっきりとした素敵なものがありました。 

続いては、違う倉庫ビル内にある家具屋さん、Koti(http://www.koti.hk/won)というお店。オリジナル(?)の家具を扱っています。オリジナルと言っても、どう見ても北欧家具のコピー。見たことあるHayやMuttoの家具がなかなかのクオリティの高さで再現してありました。悪気なく、堂々とオリジナルと言ってのけるところに、なんか好感が持てました(笑)。 お店のスタイリングにも力を入れていて、白を基調としたオシャレなお店。スタッフさんがいうには、東京の渋谷にもお店を出したのこと。 

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倉庫や町工場の入ったビルの外観はこんな感じ

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ビル内ではこんなレトロなエレベーターに乗ります。

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かつて倉庫や工場だったスペースは今では様々なお店が。左手にはペットの理髪店。 

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その先に、家具屋さんのサイン 

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白を基調とした店内には、 

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どこかで見覚えのある家具が〜。

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前回紹介したこの家具のコピーもありました(写真は参考)。お値段はオリジナルの1/5ぐらい。  次に紹介したいお店は家具屋さんではなく、カフェのような、休憩処のような、ちょっと寛ぎたい時にはピッタリなお店(?)。Chillazy (http://www.chillazy.hk/)という名前のお店です。Kotiのスタッフが教えてくれたお店で、Kotiと同じ倉庫ビルの同じフロアにあります。
カフェと言っても、ドリンクは全てセルフサービスで、コーヒーや紅茶など、おのおの各自で好きなものを作るスタイル。広い店内は土足禁止で、座椅子とともに様々なハンモックが掛かっており、それに寝そべってユラユラとただ寛ぐ。’Chilllazy’という店名にもあるように、ダラダラ何もしないがコンセプトのお店。携帯もマナーモードにして、余計な騒音を出さないのがここのお店のルール。今までに香港では体験したことのない、不思議なカフェ空間でした。倉庫ビルを利用し空間を贅沢に使う、観塘という場所だからこそ、成り立つお店だと思いました。

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ハンモックが並ぶ店内 

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ゆったりとしたお店の作り 

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ここで自分でドリンクを作ります。

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お店のロゴ入りTシャツ 
 最後に番外編として、とてもローカル色の強い家具屋さんも紹介したいと思います。個人的にはここで家具を買うことはないでしょうが、こういうお店もあるという観塘の懐の深さが見られるお店です(笑)。

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ある倉庫ビルの地下に降りると 

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このような家具屋さんが。 

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 時代感のないタイムレスなデザインの家具たち(笑)。 
 大理石や本革(?)、グラスやスチールなど、ありとあらゆる素材を使った家具を扱って居るお店です。年配の方やデザインに新しさを求めない人にはピッタリ。値段も驚きのお求め安さ〜。
以上、観塘の家具屋さん巡りでした。家具屋さんだけをみても分かるように、観塘にはバラエティーに富んだ様々なお店があり、気取ってなくて、色々な人に対応した多面性のある街だと思いました。 

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今回紹介したお店を地図になぞってみましたので、街散策の参考にしてください。