茘枝角がファッション発信地となる日も近い?

香港に引っ越してきて驚いたことの一つとして、ショッピングモールの多さ〜。

市街地には高級ブランドやデパートの入ったハイソなもの、郊外には日常品や家電などを扱う庶民的なものまで、街の至る所に大小様々なショッピングモールがあります。

でも、しばらく香港に住んでいると、大抵のモールはどこも似たようなキラキラした作りだし、中に入っているショップも同じような大手チェーン店ばかり、どこもかしこもあまり個性がないと気づきます。

モール内の昼だか夜だかわからないような人工的な環境が、お金を乱費するためだけの場所のように見えて、正直、あまり魅力を感じない〜。

そんな普通なショッピングモールに満足できない方にオススメなのが、茘枝角(Lai Chi Kok)にあるD2 Place

茘枝角(Lai Chi Kok)にあるD2 Place

DSC01318

茘枝角MTR駅のD2出口の目の前にあるこのモールは、一見とても地味でショッピングモールらしくない装いの建物。それもそのはず、ここは昔の工業ビルを再利用し作られた商業施設なのです。

DSC01323

2012年にオープンし、地上1-4階部分にショップや飲食店、とんで10階にレストラン、そして屋上にルーフテラスが入っています。

D2 Placeの特徴、その1

このD2 Placeが他のショッピングモールと一線を画しているのが、ショップのラインナップ。

香港の多くのショッピングモールが同じチェーン店で埋め尽くされているのに対して、ここでは小さい個人経営のお店が軒を連ねています。

DSC01342

というのも、D2 Placeは「西九龍地区において文化創造の中心」というコンセプトのもと、地元の若手ファッションデザイナーやクリエイティブ系のスタートアップビジネスを支援する目的で誕生したモールなのです。

ちなみに、D2 Placeの「D2」は、茘枝角MTR駅のD2出口に近いということ、そして「Designer’s Dream」の2つの頭文字から採ったそうです。

DSC01329

モール内はファッション関連のブティック、手工芸/雑貨の専門店、ロハスなライフスタイルショップ、飲食店諸々で構成されています。

DSC01330

女性が好みそうな、可愛いらしい雑貨やアクセサリーを扱うお店が多くあります。香港らしいアイテムを扱うお店もあり、お土産探しにもいいかもしれません。

D2 Placeの特徴、その2

このモールのもう一つの特徴として、一つ一つのショップは、スタートアップビジネスでも借りやすいように小さめの売り場面積となっています。

エスカレーター脇には、ポップアップ用のスペースもあり、資金の少ないデザイナーがちょっと試しに売りたい場合などにぴったり〜。

ひとアイテムずつ手作業で作っているようなアクセサリー屋さんなどは、大きい売り場面積は必要ないので、とても良いアイデアだと思いました。

DSC01340

茘枝角にD2 Placeができたわけ

それでは、なぜそこまでファッションや手工芸などのクリエイティブ産業に特化したモールが茘枝角に開発されたのでしょうか〜。

それは、もともと茘枝角の街自体が繊維産業を中心とした町工場や倉庫が集まった場所であるということ。そして、このモールを開発したのが香港繊維産業の大手Lawsgroupという企業であるということが挙げられます。

Lawsgroupは、1970年代よりGapやUniqloなどの世界的メーカーの下請けをして成長した会社。自社アパレルブランドの開発も行っており、有名どころではBossiniやbread n butterなどがあります。今では、世界中に2万人の従業員を従える大企業。

香港の多くの企業は、資産運用の一環として不動産開発を行っていますが、この会社も例外ではありません。D2 Placeも、もともとはLawsgroupの繊維工場だった建物を全面改装し、商業施設として再開発したのです。

アパレル分野で成功を収めた地元企業が、香港の新たなファッション産業を育てる、素晴らしい試みではありませんか〜。

DSC01334

個人経営のショップに優しいモール

このように誕生したD2 Placeですので、香港の他のショッピングモールに比べても、商業色が薄め〜。

家賃は一般的なショッピングモールに比べ30%-50%安く設定されているそうです。ビル内にはデザイナー用のコワーキングスペースやワークショップもあり、さらに若手企業家を育成するプログラムを実施するなど、スタートアップには優しいビジネス環境となっています。

DSC01331

そして、週末にはモール内のマーケット広場でバザールを定期的に開催しています。(今回訪れた時は、何も行っていませんでした〜。)

1つのブースを借りるのは、1日800HKドルと格安〜。そのマーケットで成功した出展者が、モール内でお店を持つこともあるのだとか〜。香港の不動産は激高なのは周知の事実。自分のお店を持つのを諦めていた人たちには、夢のある話ではないでしょうか〜。

DSC01333

次回のマーケットは、6月23-24日に開催。夏フルーツがテーマ(?)の食・雑貨バザールのようです。

DSC01336

D2 Placeを訪れた後の感想

良いとこづくしのモールですが、館内を歩いた感想として、ファッションに力を入れていると言うわりには、洋服屋さんはあまり見かけなかったような気がします。

そして、地元の産業を育てると言っている割には、日本の商品を扱う小売店が多かったような〜。。。

最初のコンセプトとは、ちょっとずれてきているのかな?

DSC01348

最後に、屋上にはテラスを見学。

眺望はイマイチですが、ちょっとした屋外イベントをするには良い広さです。ここでファションショーを行うこともあるのだそうです。

番外編として、D2 Place Two 

このD2 Placeの成功に続き、近くに別館 D2 Place Two も2016年にオープンしました。D2 Placeから歩いて1-2分の距離にあります。

こちらは、ファッションではなく、「音楽、スポーツ、メイク」がテーマ(?)のモール。ちょっとケオス〜な内容となっています。

DSC01359

こちらも、街工場だった建物を改装して作られたモールで、館内には、キッズ遊戯場、料理教室やジムなど、広さを利用した様々なアトラクションがあります。

DSC01357

そして面白そうだったのが、ゴーカートのサーキット!商業ビルの中でゴーカートなんて、あまり体験できないのではないでしょうか〜。

飲食店も豊富で、子連れにもオススメな、エンターテイメント性の高いモールです。

最後に

以上、茘枝角のあるショッピングモール、D2 Placeを紹介しました。

7月初めには、D2 Placeの前の路上で、「Made in HK」をテーマにしたカーニバルも開催するとのこと。

茘枝角では街ぐるみで地元のクリエーターをサポートしているようです〜。近々、この街から香港の未来を担うブランドが誕生するかもしれません〜。D2 Place
9 Cheung Yee St, Lai Chi Kok
営業時間:10AM–10PM