【Aman】アマンジウォ 客室紹介「ボロブドゥールビュー・プールスイート」

ロビーを後にし、アマンジウォとボロブドゥール寺院を結ぶ中心軸、「巡礼の道」を通りながら、客室に案内してもらいます。

最高地点にあるロビー/レストランから、階段を下り客室へ。
「巡礼の道」で立ち止まり、前と後ろを見る。
目の前にはいつでもボロブドゥール寺院の姿が。

リゾート中、どこに居ても気付かされる、ボルボドール遺跡との関係性がアマンジウォを特別なリゾートへと昇華させています。

今回泊まったのはボルボドールビュー・プールスイートというカテゴリーの部屋。基本的に客室のレイアウトはどのカテゴリーも同じで、部屋の位置やプールの有無の違いがあるだけ。一つだけ、「ダレムジオゥスイート」だけが独立した2ベッドルームのヴィラとなっています。

リゾートの全体図。
紫色でマークしてあるのが、ボルボドールビュー・プールスイート。

上のマップでもわかるように、各ヴィラはロービーの入った建物を中心に放射状に、2重の円を描くように並んでいます。基本的に、リゾート内にある建物はすべて平屋建てです。

アマンジウォの裏にある、メノレ・ヒルの上から撮ったもの。
リゾートの全貌だけでなく、ボロブドゥール寺院、ケドゥ平原が一望できます。

中央にあるロビーが最高地点にあり、外周に向かって一段ずつ低くなっています。まるで、リゾート全体が小さい丘のような形態になっています

外周からロビーを見上げる。
円周上に通路が設けられています。
もう一段下がったところにある同じく円周上の通路。
この通路から各客室に出入りします。

各ヴィラに続く屋外の通路は、高い石造りの閉じられた空間となっています。ある意味とても無機質で威圧的な空間。しかし円を描くようにカーブしているので、とても非日常的で神聖な雰囲気を醸し出しています。

放射状に並んだヴィラは全部で36室。「3」と「6」を足した「9」という数字は、仏教では完璧を表す神聖な数字。ボロブドゥール寺院にあるストゥーパの数は、72塔。「7」と「2」を足した数も「9」になります。

今回泊まったのは、24番の部屋。
通路からはドアもドアベルもなく、そのまま入るスタイル。
客室脇を抜けると、プライベートテラスに出ます。
その中央にあるプールと、外に突き出るように設けられたガゼボ。
ここで読書したり、朝食をいただいたり、多くの時間を過ごしました。
リゾートの外壁に面しているので、テラスの外はのどかな田舎風情。
遠くにボロブドゥール寺院が眺めることができます。
客室は渋めのベージュの外壁と黒の屋根。プールのターコイズ色のタイルが映えます。
客室の中は、シンプルで広々とした一間。中央に石造のフォーポスターベッド。
ベッドの天井部が一段高くなっており、神殿のような雰囲気さえあります。
デスク周り。
その向かいにあるデイベッド。その奥の縦長のキャビネットにルームバー。
ベッドの裏がワードローブや洗面エリアとなっています。左右2セットずつ。
さらに奥にシャワールームとトイレがあります。
そして、部屋の一番奥にある引き戸の向こうに屋外のバスタブがあります。

リゾートホテルの客室のデザインは、ベッドとバスタブ、そして屋外スペース(プール)の配置がすべて。これらの要素と外部環境との関係性により、客室のキャラクターが決まってきます。

アマンジウォのような田園風景にある低層のリゾートの場合は、バスタブは眺望側ではなく、客室奥のプライベートな場所に配置。しかし屋外にもってきて空に開いていることで、閉じすぎた空間になりすぎず、気持ちのいい空間となっています。

デザイナーさんには当たり前のことかもしれませんが、こう書き出してみると、よく考えられたレイアウトの客室だと思いました。

ベッドからの眺め。水に反射して緑色のプールが大変美しい。

昨今では珍しくない全室ヴィラタイプのリゾートですが、20年前に、ましてもやこの田舎に、こんな贅沢なリゾートを造ってしまうアマンの先見性。あっぱれです。