【Andaz】アンドレ・フーによるデザイン「アンダーズ・シンガポール」

久々のシンガポール訪問では、宿選びに大いに悩みました。というのも、シンガポールには泊まりたい素敵なデザイナーズホテルが多すぎるから。

ここ1-2年に開業したホテルだけでも、例えば、シンガポール川沿いの歴史ある物流倉庫をリノベーションして作られた「The Warehouse Hotel」。

その他、シックスセンスリゾートの初のアーバンホテルなど、話題性のあるホテルが多数開業。

そのデザイナーズホテル激戦区のシンガポールで、今回僕が選んだのは、アンダーズ・シンガポール。このホテルは、今、世界中で引っ張りだこの香港出身デザイナー、アンドレ・フー様によるデザインのホテルです。

僕が彼のことを様付けで呼んでしまうのは、彼には貴公子のようなイメージがあるから〜。

英国ケンブリッジ大を卒業後、若いながら(おそらく40歳前後)世界中の高級ホテルやショップなどを手がけてきたアンドレ様。大口のクライアントを持っているのは、彼の才能ももちろんだけど、おそらく彼のお家柄やコネも少なからず影響しているはず。香港の社交界での交友関係も幅広いし、あっさりした品のあるお顔立ちも貴公子のイメージにぴったり…。

(以上、あくまでも個人的な見解ですので、悪しからず。)

しかしながら、アンドレ様の最大の魅力はなんといっても、シンプルだけど上質なデザイン。彼の作る空間には「品」があるのです〜。それが、僕が彼をインテリアデザイン界の貴公子と呼ぶ一番の理由。

彼の主張しすぎず上品のあるデザインは、体験する人の好き嫌いを問わず、受け入れやすい。それ故、大手高級ホテルチェーンのインテリアに重宝されるデザイナーなのです。彼の才能は、シンガポールではすでに、2010年デザインの「The Fullerton Bay Hotel」で実証済み。

今回の旅ではロビーラウンジだけを見学。
白にペイントされた屋根の構造が印象的で、左右対象の美しい空間にため息〜。

しかしながら、万人ウケする彼のデザインを逆に言うなら、「整いすぎ・安全・つまらない」と捉えることもできます。しかも、今回彼がデザインしたのはハイアットホテルグループの中でも、スタイリッシュで都会的なブランド、アンダーズ。万人ウケする優等生的なデザインではちょっと物足りないのも確か。

アンダーズホテルでの成功は、アンドレ様がご自身の「品」をどれほど崩せるか、自分の殻を破けるかに勝敗がかかっています。貴公子が、このチャレンジにどのように挑んだのかを見届けるために、アンダーズ・シンガポールを覗いてみましょう。